瞑想は不安障害を緩和する

瞑想は不安障害を緩和するという研究結果も報告されている。
スタンフォード大学の心理学部で臨床応用情動神経学のプロジェクトを率いるフィリップ・ゴールディンは、自身の研究にマインドフルネス瞑想を活用している。
一般的にこの瞑想は、音、呼吸、身体の間隔、または思考や感覚に集中することで今この瞬間を意識し、そして判断をせず、何かに気づいても何も変えようとせずにただ観察するというものだ。

 

研究の被験者たちは、私たちの多くと同様に、不安、自己不信、ストレス、さらにパニックまで、あらゆる種類の心の障害に苦しむ人たちである。
しかし、不安障害を抱える人たちは、そうした思考や感情に自分が飲み込まれるように感じている。
この研究によって、マインドフルネス瞑想がネガティブな思考に対する脳の反応をいくらか変えることで、人々の不安を和らげることが分かった。

 

まず被験者たちはマインドフルネス瞑想をベースとした8週間のストレス軽減プログラムに参加する。
彼らは週1回集まって受講し、1日1時間まで瞑想の個人練習を行う。
このトレーニングには、マインドフルネス瞑想、歩きながらの瞑想、軽めのヨガ、体へ意識を向けるリラクセーションとともに、毎日の生活におけるマインドフルネス(気付き)についてのディスカッションが含まれる。

 

このプログラムの前後に、被験者たちは、「自己照会行為」と呼ぶ自分自身の考察を行いながら、脳の活動を調べるfMRI装置で脳の断層写真を撮られる。
fMRIスキャナーによって、瞑想中に脳のどの領域が多くのエネルギーを消費したか、つまりどの領域がもっとも活動的だったかを記録するのである。

 

皮肉にも、この脳スキャンは、心穏やかな人さえも不安をかき立てられるような実験なのだ。
被験者は頭をfMRI装置に押さえられ、背中を固定されたまま横たわり、歯はデンタルワックスで固定される。
そして、目の前の画面に映し出される、自分自身に関する様々な表現について考えるように指示される。
表現の中にはポジティブなものもあるが、多くはそうではなく、「私は今、大丈夫ではない」「何だか具合が悪い」といったものが含まれる。

 

 

生活に生きるヨガ