シャヴァーサナの秘密

ヨガ歴史家のゲオルク・フォイヤーシュタインは、著者「The Deeper Dimensions of Yoga」の中で、シャヴァーサナが、14世紀に書かれたヨガの権威ある経典の一つ、「ハタヨガ・プラディピカ」で説明されている点

 

――シャヴァーサナは疲労を防ぎ、心理的休息を得るためのもの

 

を挙げている。

 

フォイヤーシュタインによると、シャヴァーサナは「内なる静寂と強いエネルギーを結合し、まさにヨガの本質を象徴するもの」だ。
また、彼はこの世で所有することを放棄した年老いた禁欲的なヨギたちの例も挙げている。
腰帯だけ身に付けた世捨て人のような外見は、「歩く屍」のように見えるかもしれないが、「内面は活気に満ち溢れている」と。

 

私たちは自らをしばし死の状態に至らしめ、日々の仮面を外し、終わりのない不安ややるべきことを手放し、内なる生命の源とコネクトする、と。

 

たいていの人は、亡骸といえば、まさに死んでいる状態と考える。
このポーズの名前自体が誤解を生む原因の一つとなっている。

 

「亡骸というのは残念な翻訳ですね」というのはカリフォルニア州オークランド、ピエモント・ヨガ・スタジオの共同創立者。

 

「たしかに私たちにとっては死体という意味です。でもインドでは違います。彼らにとっての亡骸とは、肉体は不活性でも感覚が非常に冴えている状態のことなのです」

 

これこそが、シャヴァーサナで私たちが目指すもの。
静寂で、マインドフル(心が集中している)な状態だ。

 

とはいえ、新しい名前として「感覚の冴えた死人」とか「外側は死んでいても中身はノリノリ」のポーズなどといっても認められないだろうから、おそらくずっと「亡骸」のポーズのままだろう。
だが私たちヨギとしては、陰気な名称のせいで、練習うでの真に生命力にあふれたポーズであるという理解が得られないのは我慢ならない。

 

 

生活に生きるヨガ